衣類やカバンの開閉に必要不可欠なファスナー。
「なかなかファスナーがかみ合わない」
「持ち手の部分が外れてしまった」
などと、ファスナーが壊れて使い物にならないと諦めていませんか?
とはいえ、業者に依頼すると費用も高額になることもあるでしょう。
そこで今回は、壊れたファスナーを自力で直す方法をご紹介します。
本記事の内容を参考にして、諦めていた衣類やカバンの故障を直してみてくださいね!
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ファスナーの構造
カバンや衣類のファスナーは4つの構造でできています。
どの部分が壊れているかによって対処方法が異なるので、チェックしてみてください。
エレメント
エレメントとは、ファスナーの凹凸の部分のことを言います。
陰陽のパーツが組み合わさることにより、ファスナーとしての機能を果たします。
このエレメント自体が欠けたり壊れてしまったりすると、自力で修理することは難しいので、業者や専門機関に依頼しましょう。
スライダー
スライダーとはファスナーの取っ手になる部分のことを指し、エレメントをかみ合わせます。
ファスナー部分の開閉には欠かせないパーツですが、基本的に自分で直せることがほとんどです。
ハイブランドのスライダーを店頭やネットで入手することは難しいのが特徴。
正規品でなければ、パーツの入手も容易です。
引き手
スライダーについている取っ手を引き手と呼ぶこともあります。
カバンや衣類の場合は、ブランドのロゴが入ることも。
素材は金属や皮、ナイロンなどさまざまです。
ファスナー生地
ファスナー生地はエレメントが付けられている部分の生地を指します。
少しの程度であれば、自分で修理することもできますが、大きく破れるとファスナー自体の交換が必要です。
自力で直すことは難しいので、専門業者に依頼しましょう。
ただし、交換にかかる費用は高額になることがあります。
壊れたファスナーの修理についてもう少し詳しく見る
シーン別!エレメント・スライダーの対処法
ここでは、実際の修理手順をご紹介します。
状況別に対象方法をまとめましたので、参考にしてみてください。
スライダーが生地を巻き込んでしまう
ファスナーの故障でよくあるのが、スライダーが生地を巻き込んでしまうことです。
生地を巻き込んだまま、力強く引っ張ると本体の生地を傷めたり、壊れたりすることがあります。
このようにスライダーが生地を巻き込んだ時にするべきことは、生地を少しずつ引っ張ることです。
スライダーを微調整しながら生地を引っ張り出すと、取れることがあります。
スライダーに生地が完全にかみ合ったときは、ペンチやドライバーで隙間をあけるとよいでしょう。
強くしすぎると本体を傷つけることもあるので注意してくださいね。
スライダーを動かしてもエレメントが閉じない
エレメントが閉じないときは、ペンチでスライダーを締めてエレメントにかみ合わせましょう。
エレメントが閉じないのは、スライダーを使用することによる劣化が挙げられます。
長年使用しているスライダーは変形していることが多く、うまくエレメントにかみ合っていないことがあるのです。
スライダーの真横を見た時に、カタカナの「コ」の字になっていれば大丈夫です。
また、スライダーではなくエレメントに原因がある場合もあります。
エレメントがゆがんでいてもファスナーとして機能しないので、注意して見てください。
スライダーが動きにくい(動かない)
スライダーが動かない場合は、エレメントがスライダーに挟まっていることがあります。
また、生地がスライダーに巻き込まれているときでも、スライダーは動きにくいでしょう。
スライダーが動きにくい場合はエレメントや生地を軽く引っ張ってください。
何度かスライダーを上下にしても動かないときは、潤滑スプレーを使用することもおすすめです。
無理に生地を引っ張らないように注意してくださいね。
スライダーが外れる
スライダーが外れたときは、もう一度エレメントに差し込みましょう。
スライダーが外れた場合は、締め付けが緩んでいることがあるので、ペンチでスライダーの隙間を締めてください。
スライダーもエレメントにも不具合がないのであれば、ペンチ一つで直せます。
諦めずにペンチで修理してみてください。
エレメントがかみ合わない
エレメントがかみ合わないのは、経年劣化によりスライダーが緩くなっていることがあります。
スライダーを全開にして、左右のエレメントを整えてからスライダーをもとに戻しましょう。
スライダーをペンチで締めれば、治ることがほとんどです。
エレメント自体が欠けたり、破損したりするとファスナーすべてを交換しなければなりません。
ファスナー(スライダー、エレメント)を交換する際の費用目安
自力で交換できない場合は無理をせず、専門業者に修理してもらいましょう。
ファスナー部分は金属製なので、経年劣化は避けられません。
スライダー交換 | 4000円 |
エレメント磨き | 1000円 |
ファスナー交換 | 10000円 |
メンテナンスにかかる期間は少なくとも3週間程度は見ておいた方がよいでしょう。
「カバン(ハンドバッグ、リュック)のスライダー交換」まとめ
今回は、カバンのファスナーを自力で修理する方法をご紹介しました。
ファスナーを修理するときは、手袋を着用することがおすすめです。
ペンチやスライダー部分に指を挟まないように注意しながら作業をおこなってくださいね。